
昼間は公園や駅前、広場などでたくさん見かけるハト。
ところが夜になると、
「さっきまでいたハトはどこへ行ったんだろう?」
と思うほど姿を見かけなくなります。
ハトは夜になるとどこか遠くへ移動しているのでしょうか。
実は、街でよく見かけるドバトは、建物のひさしや橋、高架下など、雨風を避けられて外敵から身を守りやすい場所を「ねぐら」として利用します。
つまり夜のハトが消えてしまったわけではなく、昼間に餌を探していた場所から、安全に休める場所へ移動しているのです。
この記事では、
- ハトは夜どこで寝るのか
- 公園のハトが夜になるといなくなる理由
- ビルや橋を好む理由
- 「巣」と「ねぐら」の違い
- ハトは夜も活動するのか
- 雨の日や冬はどこで過ごすのか
など、ハトの夜の生活について分かりやすく解説します。
ハトは夜になると「ねぐら」で休む
鳥が夜間などに休む場所を一般に「ねぐら」と呼びます。
街で暮らしているドバトも、昼間ずっと公園や駅前で過ごしているわけではありません。
日中は地面を歩きながら、
- 種子や木の実を探す
- 人間の食べ物を見つける
- 水を飲む
- 仲間と行動する
などして過ごし、夜になると休息に適した場所へ移ります。
そのため、昼間に何十羽もいた広場から夜になるとハトが消えていても不思議ではありません。
街のハトはどんな場所で寝る?
ドバトがねぐらとして利用しやすいのは、高くて雨風を避けられる場所です。
代表的なのは次のような場所です。
- ビルのひさし
- 建物の出っ張り
- 橋の下
- 高架下
- 駅などの構造物
- 屋根の下
- 雨どい周辺
- 建物の隙間
都市には、ハトが休める棚状の場所やくぼみが多くあります。
なぜハトはビルや橋で寝るの?
街中には木もたくさんあります。
それでもドバトが建物や橋などをよく利用するのには理由があります。
雨や風を避けやすい
ひさしや橋の下なら、雨が直接当たりにくくなります。
夜を安全に過ごすには、屋根のような構造があることが重要な条件になります。
地面から離れられる
ハトが地面で眠っていれば、周囲から近づく動物や人の影響を受けやすくなります。
建物の高い位置や棚状の場所であれば、地上から距離を取れます。
安定した足場がある
ドバトは、壁そのものに張り付いて眠るわけではありません。
建物の、
- 梁
- 出っ張り
- 看板の上
- 窓の縁
- 橋桁
など、体を置ける場所を利用します。
都市には、こうした「人工的な崖」のような構造がたくさんあります。
ドバトの祖先はもともと崖で暮らしていた
街のドバトが建物を好む理由を理解するには、その祖先を知ると分かりやすくなります。
ドバトの祖先となったカワラバトは、本来は岩場や崖などを利用する鳥です。
つまりハトから見ると、
自然の崖
↓
ビルの壁や棚
↓
橋や高架の構造
には共通する部分があります。
都市の建物は、ドバトにとって巨大な人工の岩場のような環境なのです。
そのため、東京や大阪のような大都市でもドバトは生活できます。
「ねぐら」と「巣」は同じもの?
混同されやすいのが、ねぐらと巣です。
似ていますが、意味は少し違います。
ねぐら
鳥が休んだり、夜を過ごしたりする場所です。
巣
主に卵を産み、雛を育てるために利用する場所です。
ドバトの場合は同じような建物の棚・隙間などを、ねぐらや営巣場所として利用することがあります。
つまり、
「夜に休んでいる場所に必ず巣がある」
とは限りません。
反対に、繁殖中のハトでは巣の周辺で夜を過ごすこともあります。
ハトは巣で毎晩寝るわけではない
「鳥は夜になると自分の巣へ帰って寝る」
というイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、鳥にとって巣は人間の家やベッドと同じものではありません。
巣は基本的に繁殖のために使う場所です。
繁殖していない時期や個体では、巣とは別の安全な場所をねぐらとして利用することがあります。
そのため、
「昼間見かけたハトが夜になると自分の巣へ帰宅する」
と考えるより、
「安全に休めるねぐらへ移動する」
と考える方が分かりやすいでしょう。
ハトは1羽で寝る?それとも群れ?
街のドバトは、群れで行動することの多い鳥です。
休息時にも、複数個体が同じ場所を利用することがあります。
そのため、条件のよい建物や橋などでは、多くのハトが同じ場所をねぐらとして利用することがあります。
夕方に街を観察すると、複数のハトが同じ方向へ飛んでいく場面を見ることがあるかもしれません。
公園のハトは夜になるとなぜいなくなるの?
昼間の公園はハトにとって餌を探しやすい場所です。
芝生や地面を歩きながら、
- 草の種
- 木の実
- 落ちている食べ物
などを探せます。
しかし、広い地面は夜を安全に過ごす場所として必ずしも適していません。
そのため日が暮れてくると、公園から、
- 周囲の建物
- 橋
- 高架
- 屋根のある場所
などへ移動する個体がいます。
つまり、
昼間に過ごす場所=夜に寝る場所
とは限らないのです。
ハトは夜でも活動する?
ドバトは基本的に昼間によく活動する鳥です。
そのため、夜の公園で昼間と同じように大量のハトが地面を歩き回っているという状況は一般的ではありません。
ただし都市部では、
- 街灯が非常に明るい
- 人通りが多い
- ねぐらを邪魔された
- 周囲で大きな音がした
などの理由で、夜間に飛んだり移動したりすることはあります。
「ハトは夜になると絶対に動かない」という意味ではありません。
ハトは何時ごろ寝るの?
すべてのハトが同じ時刻に一斉に眠るわけではありません。
鳥の行動は、
- 日の入り
- 季節
- 天候
- 周囲の明るさ
- 人や車の多さ
- ねぐらの場所
などによって変わります。
基本的には、昼間に餌を探して活動し、夕方から夜にかけて安全な休息場所へ移っていくと考えるとよいでしょう。
夏と冬では日の入り時刻が大きく違うため、人間のように「毎日午後10時に寝る」といった固定時刻ではありません。
雨の日のハトはどこにいる?
雨の日に、
「今日はハトが少ないな」
と感じたことがあるかもしれません。
ドバトは、雨が強いときには、
- 橋の下
- 建物のひさし
- 高架下
- 屋根のある場所
などで雨を避けることがあります。
小雨なら普段どおり行動しているハトもいますが、強い雨や風では屋根のある場所で休んでいる個体を見つけやすくなります。
冬の寒い夜はどうしている?
冬だからといって、街のドバトが暖房のある場所へ移動するわけではありません。
基本的には年間を通じて、雨風を避けやすい場所などを利用します。
特に、
- 屋根がある
- 風が直接当たりにくい
- 安定して止まれる
- 周囲より安全
といった条件の場所は休息場所として利用しやすくなります。
キジバトもビルで寝るの?
街ではドバトだけでなくキジバトも見かけます。
キジバトはドバトとは生活スタイルが少し異なります。
市街地から山地まで幅広く暮らし、市街地では街路樹や庭木、生垣などの樹木も利用します。
そのため、
駅前で群れを作るドバト
と
住宅街や樹木周辺で見ることの多いキジバト
では、休息場所の選び方にも違いがあります。
ハトが家のベランダで寝ているのはなぜ?
住宅のベランダや室外機の周辺にハトがいることがあります。
ハトの立場から考えると、ベランダには、
- 地面より高い
- 壁がある
- 天井やひさしがある
- 雨風を避けられる
- 足場が平ら
といった条件があります。
つまり、ハトが好む岩棚や建物のくぼみに近い環境になりやすいのです。
頻繁にハトが来る場合、その場所を安全な休息場所として認識している可能性があります。
夜のハトを無理に探さない方がよい
ハトのねぐらを観察してみたいと思う人もいるでしょう。
ただし、夜間に休んでいる鳥へ近づいたり、ライトを向けたりして驚かせるのは避けた方がよいでしょう。
ねぐらは鳥が安全に休息するための場所です。
街でハトの夜の行動を観察するなら、
夕方に遠くから、どの方向へ飛んでいくのかを見る
程度にしておくと、ハトの行動を邪魔しにくくなります。
ハトが昼間に何をしているかも知ってみよう
夜はねぐらで休むハトですが、昼間にはかなり活発に行動しています。
公園などでは地面を歩き、穀物・種子・木の実・植物の芽などを探しています。
ハトの食べ物については、別の記事で詳しく解説しています。
▶ ハトは何を食べる?好きな食べ物・食べてはいけないものを解説
また、地面を歩くときに見られる独特な首の動きにも理由があります。
ハトを観察するときは、
昼=食事や移動
夜=安全な場所で休息
という1日の流れを意識すると、行動がより分かりやすくなります。
ハトジャンプシリーズのゲームでもハトを楽しめる
実際のハトの生態を知ったあとに、ゲームのハトを見てみるのも面白い楽しみ方です。
ハトジャンプシリーズのゲームでは、ハトが主人公となるさまざまなゲームを公開しています。
たとえばハトルロワイアルでは、プレイヤー自身がハトになってフィールドを歩き回ることができます。
現実のハトについて知識が増えると、ゲーム内のハトの動きにも注目して楽しめるかもしれません。
ハトが寝る場所についてよくある疑問
ハトは公園の木で寝る?
種類や環境によります。
街のドバトは建物・橋・高架などの雨風を避けられる人工構造物をねぐらとして利用することがあります。
一方、キジバトは街路樹や庭木などの樹木を生活環境として利用します。
ハトは巣に帰って寝る?
必ずしもそうではありません。
巣は主に繁殖のための場所、ねぐらは休息するための場所です。
ただしドバトでは、同じような建物の棚や隙間が営巣・休息の両方に利用されることがあります。
ハトは地面で寝る?
街で暮らすドバトは一般に、地面よりも建物などの高く安全な場所を休息場所として利用します。
地面にうずくまっているハトが必ず「寝ている」というわけでもなく、休憩している場合があります。
夜にハトが飛んでいるのは珍しい?
ハトは主に日中に活動し、夜には安全な場所で休みますが、夜間に絶対に飛ばないわけではありません。
明るい都市部や、何かに驚いた場合などには夜でも移動することがあります。
ハトは毎日同じ場所で寝る?
安全で使いやすいねぐらは繰り返し利用されることがあります。
ただし、周囲の環境や人の活動などによって場所が変わることもあります。
まとめ|夜のハトは建物や橋など安全な場所で休んでいる
昼間に公園や駅前で見かけるハトは、夜になって消えてしまうわけではありません。
街のドバトは、
- ビルのひさし
- 建物の棚
- 橋の下
- 高架下
- 屋根のある場所
- 人工構造物の隙間
など、地面から離れていて雨風を避けやすい場所をねぐらとして利用します。
そのため、
昼間の公園=餌を探したり活動したりする場所
夜の建物や橋=安全に休む場所
というように、1日の中で場所を使い分けています。
次に夕方の公園でハトを見かけたら、少し遠くから観察してみてください。
昼間ずっと地面を歩いていたハトたちが、夜を過ごすために別の場所へ移動していく姿を見られるかもしれません。
ハトについてさらに知りたい人はこちらの記事もどうぞ。
▶ ハトは何を食べる?好きな食べ物・食べてはいけないものを解説

